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突然ですが、なぜラートインカレが創設されたか、ご存知でしょうか?
この度、ラートインカレの生みの親であります小山信博さんに、
ラートインカレの創設時に考えていたことや、
ラートインカレに対する思いなどを執筆していただきました。
もちろん僕はすでに読ませて頂きましたが、読み終えた時には、
とっても素敵な”ラートインカレ”がますます好きになっていました。
皆様も、ぜひぜひお読みください!!
ラートインカレの創設とそのとき僕が考えていたこと
● はじめに
第1回ラートインカレ実行委員長の小山信博でございます。
ラートインカレは,森大輔さんやラート協会の西井さんとともに,僕自身が深く関わって創設されました。
その大会を,福原一郎さんが,実際に,うまく後輩に代替わりさせていって,今の形の基礎を整えてくれました。
ですから,僕が独力で作り上げたわけではないのですが,第1回の実行委員長ということで,ラートインカレがどうして始まったのか,僕が中心的に関わった部分についてお話しさせていただきます。
とはいえ,あまり形式ばった話ではなく,ラートインカレを始めたいと思った,当時の僕の気持ちを振り返るような話に挑戦してみたいと思います。
長いうえに,僕の個人的な話がほとんどですが,お付き合いいただければ幸いです。
● もっと試合がしたい!!
ラートインカレが初めて開催されたのは,2005年のことです。
その準備のためのプレ大会の開催も含めて考えれば,2004年から始まったということもできます。
2004年当時,僕は22歳。
大学院に進学して1年目。
そして,大学の近くの高校で生物と化学の非常勤講師として働き始めた年でもありました。
また,幸運なことに,2004年の全日本選手権では,はじめて世界選手権への切符を手に入れることができた思い出深い年でもあります。
さらにその前,僕の4年間の大学生活は,ラートづけでした。
ラートの練習は楽しかった。
来る日も来る日も練習,練習。
当時は,今ほどラート界全体の技術が高まってもいませんでしたし,強力な指導力を発揮できる指導者というのもあまりいませんでした。
ですから,(補助もつけずに)ひとりでコツコツ練習しても,なんとか上手になっていくことができました。
(といっても,あとから始めた同級生が,先輩に教えてもらってあっという間にうまくなったりして,強烈に嫉妬したりもしました。)
上達してくると,自分の演技を人に見てもらったり,他人と比べたりしてみたくなるものです。
そういう意味で,全日本選手権は楽しみでした。
高難度の技をそろえたり,だれもやりそうにないことをやることが楽しくて,つまらない実施減点対策なんて二の次……。
そんな演技をくりかえしていました。
それでいて,点数の伸びない自分は,どうせダメなやつなんだと落ち込んだりもしていました。
そういう葛藤を繰り返していた頃……つまり,2004年以前の日本には,ラートの公式戦は「全日本選手権」しかなかったわけです。
ですから,僕はいつも,
「もっと試合がしたい。」
と渇望していました。
補助もつけずに,一人で練習していることが多かったので,人に演技を見てもらうことは日常的ではなかったのです。
どちらかというと,隠れて上手になって,試合でそれを披露したかったわけです。
そうはいっても,じつは,他人の練習もあまり見ないので,
「どうせ自分は大したことない。みんなきっともっとうまくなっている。」
などという漠然とした劣等感もあって,それらがごちゃまぜになって,
「もっと試合をしたい!」
という気持ちにつながっていたのかなとも思います。
とにかく,試合がしたかった。
でも,全日本選手権しかない。
だがしかし,どうしていいかわからない。
そういう思いを抱えたまま,大学4年間はあっという間にすぎました。
● そうだ!インカレがあるじゃないか!!
しかし,4年生の頃です。
「インカレ」というのがあるじゃないかと気づきました。
日本製の220cmのラートから跳躍の前方2回宙返りに挑戦しては首を痛め,ピップエレキバンを貼って院試の勉強をしたり,卒論を書いたりしていたころのことです。
体操競技をやっている人たちに知り合いもいましたので,彼らが関東大会とかインカレとか,いろいろな大会をやっていることは知っていたのですが,それまでは「インカレをやろう。」などとはあまり考えていませんでした。
そもそも,そんなことに時間を使うなら,1周でも多く大斜転を回りたかった。
ですが,「もっと試合やりたいなー。」といった話を森大輔さんやラート協会の西井さんと飲み会などで話をしているうちに,
「どうやら『もっと試合をしたい。』と思っているのは,僕だけじゃないらしい。」
という気づきが生まれました。
こうして,「新しい大会=インカレ」の創始に向けて,ちょっと現実的な道筋が見えてきました。
大学院で勉強しながら,高校で授業をする生活の中で,学校の先生方が自主的に,熱心に楽しく研究をしている研究会に参加したりして,授業運営や組織運営を学問と実践の両側面から学べたことも,インカレの組織を成立させるうえで,強力な武器になりました。
● 大会運営は「楽しさ」をこそ大切に
その武器……,インカレを成立に導くことができた一番の武器となったのは,
シンプルな,「楽しさを大事にする」という思想だと思っています。
このため,インカレでは終了後にみなさんに感想用紙を書いていただいています。
関わった方たちが楽しかったかどうかで,その成功/失敗を判断する伝統が根付いているのです。
これだけは,インカレが今後,どのように形を変えていっても,良き伝統としていってもらえるとうれしいです。
みなさんに「楽しかった。」と書いてもらえると,涙が出るほどうれしいのです。
もちろん,試合に一生懸命だと,「楽しかったか。」と聞かれることに違和感を感じられる方もいることでしょう。
試合に負けると悔しい。
思った通りの演技ができなかった。悔しい。
練習不足だった。とても悔しい。
これらの思いは当然で,試合が終わっても,とても楽しいと思えない選手の方々もたくさんいらっしゃると思います。
ですが,それでもなお,「出てよかった!楽しかった!!」と思える大会を目指したいと思うのです。
これまでいただいた感想では,演技がうまくいったり,結果が良かった人たちばかりでなく,悔しい思いをした人たちからも,「楽しかった。」と言ってもらうことに成功しています。
そういう意味では,ラートインカレは非常に独特な大会です。
なにより,楽しく。
しかしそれは,ワーッとテンション高く,おもしろおかしくというだけでなく,あとからじーんとくるような楽しさです。
感想用紙を渡されてふと考えてみると,「ああ,よかったなあ。出たかいがあったなあ。」と思えるような。
そんな大会を目指したのです。
● ラート競技ははじめから楽しく!!
「独特」といえば,ラートインカレには規定演技の部があります。
規定演技の部は,自由演技の部の予選を「兼ねて」はいますが,あくまで「兼ねて」いるわけで,全日本選手権で決勝に通過する6名を決めるような意味での「予選」ではありません。
規定演技の部は,「お祭り」なのです。
ラートは,圧倒的に大学生から始める方が多いスポーツです。
始めたばかりの方々にこそ楽しんでもらいたい。
「試合って楽しいんだ!」
と思ってもらいたい。
そうして,もし,
「もっと練習してうまくなりたい!!」
とまで思ってもらえたら,すごくうれしい。
だから,5級への取り組みをきっかけに,試合ができるように競技規則を作りました。
でも,まずは,何でもいいから出場者全員にとびきり楽しんでほしい。
だから,団体戦も,規定演技でやります。
そして,何年もインカレが続いてくると,
「全日本選手権には出ないけど,インカレには出るよ。」
って選手も出てきています。
そんななかには,毎日一生懸命練習している人もいれば,たまには練習しようかなって人もいる。
でも,みんなラートが好きで,試合なんかにでてきちゃった。
そんな一緒にいて気持ちの良い仲間が一堂に会するのがインカレです。
その「お祭り」に対して,自由演技の部は,「花火」だと思ってもらえたらうれしいです。
見て楽しい。
とはいえ,1年生のみなさんにとって,2年生から自由演技の部に出られる先輩も,4年生ですごい演技をする先輩も,きっと美しく輝いていることでしょう。
そんな美しい先輩方を見て,「ああなりたい。」と思った人。
そして,さらに,「日本一の大学生」になりたいと思った人には,その舞台があるというわけなのです。
● はじめはいつも「予想」から……みなさんの感想の重要性
インカレの創設に深く関わったものの,僕はインカレに1度も出ていません。
ですから,インカレに出場してくれたみなさんの気持ちは,感想用紙でしか知りません。
「楽しんでほしい。」という思いがあったので,そうなるように数々の取り組みや仕掛けをインカレには用意しました。
しかし,それはあくまでも,「こうしたら楽しんでもらえるだろう。」という予想にすぎません。
その予想を確かめるために,みなさんに感想用紙を書いていただいているのです。
僕が実行委員長を務めた第1回から,インカレは,関わったみなさんからの「とても楽しかった。」という評価を受け続けてきています。
あんまり高評価が続いているので,不安になったりもします。
でも,本当に「楽しかった!!」と思ってくれる人たちがたくさんいてくれるならば,きっと,その人たちのうち何人かが今度はインカレを運営する側に立って,インカレを盛り上げてくれるに違いないとも思っていました。
今,インカレの運営の中心は,もちろん学生さんたちの実行委員会です。
ですが,インカレの運営には,サポートとして,審判として,たくさんのインカレOB・OG世代が関わってくれています。
そういう人たちは,大学生の時は,選手としてインカレに出場してくれた人たちです。
そういう意味では,感想用紙だけでなく,本当に楽しんでもらえたんだとうれしく思っています。
歴代の実行委員会の方々の努力と参加してくださったみなさんのおかげです。
心から,ありがとうございます。
じつは,実行委員会に入ってくれている学生のみなさんも,かなり大変です。
でも,運営側をやってみたいと思うほど,それまで何回か参加した大会が楽しかったので,やってくれているのだとしたら,これほどうれしいことはありません。
選手をしながら,運営をしようというのは,本当に大変で,そういう関わり方をしてくれている方たちを,心から尊敬しています。
さて,今回の大会では,いろいろな新しい試みもあるようです。
実行委員会としては,「みなさんに楽しんでほしい。」と心から願っての取り組みだと思います。
しかし,これも,インカレそのものが楽しんでもらえるか,と同じように今の段階では予想です。
みなさんが,「楽しかった!」と思える取り組みであれば,続いていくし,そうでなければ続いていきません。
でも,「楽しんでもらいたい!」と思って行った取り組みが,「本当に楽しんでもらえた!!」というのは,最高級のよろこびを感じることができます。
ですから,うまくいかないことがあったとしても,楽しくなるようにまた新しい取り組みが行われていくことでしょう。
それが「楽しさ」を第一の価値観におく,ラートインカレの伝統です。
楽しかったこともつまらなかったことも,関わってくれた人たちが正直に言えないと,いつしか「すごくつまらないのに続いている。」という状況が訪れかねません。
しかし,運営してくれた人たちがあまりがっかりしてしまうと,大会はその年で終わってしまうかもしれません。
みなさんが,「楽しさ」をこそ第一に,しかし,「ヒューマニズム」というか,「思いやり」というかもすごく大切に,ラートインカレに関わってくれたら,これ以上のことはありません。
今年も,関わるすべての人たちにとって,楽しいラートインカレになりますように。
● おわりに
最後まで読んでくださったみなさま,ありがとうございました。
また,これまで,ラートインカレに関わってくれたすべてのみなさま。ありがとうございました。
そして,このような記事を書くきっかけを与えてくれた安高実行委員長,ありがとうございました。
今年も,ラートインカレに関わることができて,心から幸せを感じています。
2014年6月15日
小山 信博
この度、ラートインカレの生みの親であります小山信博さんに、
ラートインカレの創設時に考えていたことや、
ラートインカレに対する思いなどを執筆していただきました。
もちろん僕はすでに読ませて頂きましたが、読み終えた時には、
とっても素敵な”ラートインカレ”がますます好きになっていました。
皆様も、ぜひぜひお読みください!!
ラートインカレの創設とそのとき僕が考えていたこと
● はじめに
第1回ラートインカレ実行委員長の小山信博でございます。
ラートインカレは,森大輔さんやラート協会の西井さんとともに,僕自身が深く関わって創設されました。
その大会を,福原一郎さんが,実際に,うまく後輩に代替わりさせていって,今の形の基礎を整えてくれました。
ですから,僕が独力で作り上げたわけではないのですが,第1回の実行委員長ということで,ラートインカレがどうして始まったのか,僕が中心的に関わった部分についてお話しさせていただきます。
とはいえ,あまり形式ばった話ではなく,ラートインカレを始めたいと思った,当時の僕の気持ちを振り返るような話に挑戦してみたいと思います。
長いうえに,僕の個人的な話がほとんどですが,お付き合いいただければ幸いです。
● もっと試合がしたい!!
ラートインカレが初めて開催されたのは,2005年のことです。
その準備のためのプレ大会の開催も含めて考えれば,2004年から始まったということもできます。
2004年当時,僕は22歳。
大学院に進学して1年目。
そして,大学の近くの高校で生物と化学の非常勤講師として働き始めた年でもありました。
また,幸運なことに,2004年の全日本選手権では,はじめて世界選手権への切符を手に入れることができた思い出深い年でもあります。
さらにその前,僕の4年間の大学生活は,ラートづけでした。
ラートの練習は楽しかった。
来る日も来る日も練習,練習。
当時は,今ほどラート界全体の技術が高まってもいませんでしたし,強力な指導力を発揮できる指導者というのもあまりいませんでした。
ですから,(補助もつけずに)ひとりでコツコツ練習しても,なんとか上手になっていくことができました。
(といっても,あとから始めた同級生が,先輩に教えてもらってあっという間にうまくなったりして,強烈に嫉妬したりもしました。)
上達してくると,自分の演技を人に見てもらったり,他人と比べたりしてみたくなるものです。
そういう意味で,全日本選手権は楽しみでした。
高難度の技をそろえたり,だれもやりそうにないことをやることが楽しくて,つまらない実施減点対策なんて二の次……。
そんな演技をくりかえしていました。
それでいて,点数の伸びない自分は,どうせダメなやつなんだと落ち込んだりもしていました。
そういう葛藤を繰り返していた頃……つまり,2004年以前の日本には,ラートの公式戦は「全日本選手権」しかなかったわけです。
ですから,僕はいつも,
「もっと試合がしたい。」
と渇望していました。
補助もつけずに,一人で練習していることが多かったので,人に演技を見てもらうことは日常的ではなかったのです。
どちらかというと,隠れて上手になって,試合でそれを披露したかったわけです。
そうはいっても,じつは,他人の練習もあまり見ないので,
「どうせ自分は大したことない。みんなきっともっとうまくなっている。」
などという漠然とした劣等感もあって,それらがごちゃまぜになって,
「もっと試合をしたい!」
という気持ちにつながっていたのかなとも思います。
とにかく,試合がしたかった。
でも,全日本選手権しかない。
だがしかし,どうしていいかわからない。
そういう思いを抱えたまま,大学4年間はあっという間にすぎました。
● そうだ!インカレがあるじゃないか!!
しかし,4年生の頃です。
「インカレ」というのがあるじゃないかと気づきました。
日本製の220cmのラートから跳躍の前方2回宙返りに挑戦しては首を痛め,ピップエレキバンを貼って院試の勉強をしたり,卒論を書いたりしていたころのことです。
体操競技をやっている人たちに知り合いもいましたので,彼らが関東大会とかインカレとか,いろいろな大会をやっていることは知っていたのですが,それまでは「インカレをやろう。」などとはあまり考えていませんでした。
そもそも,そんなことに時間を使うなら,1周でも多く大斜転を回りたかった。
ですが,「もっと試合やりたいなー。」といった話を森大輔さんやラート協会の西井さんと飲み会などで話をしているうちに,
「どうやら『もっと試合をしたい。』と思っているのは,僕だけじゃないらしい。」
という気づきが生まれました。
こうして,「新しい大会=インカレ」の創始に向けて,ちょっと現実的な道筋が見えてきました。
大学院で勉強しながら,高校で授業をする生活の中で,学校の先生方が自主的に,熱心に楽しく研究をしている研究会に参加したりして,授業運営や組織運営を学問と実践の両側面から学べたことも,インカレの組織を成立させるうえで,強力な武器になりました。
● 大会運営は「楽しさ」をこそ大切に
その武器……,インカレを成立に導くことができた一番の武器となったのは,
シンプルな,「楽しさを大事にする」という思想だと思っています。
このため,インカレでは終了後にみなさんに感想用紙を書いていただいています。
関わった方たちが楽しかったかどうかで,その成功/失敗を判断する伝統が根付いているのです。
これだけは,インカレが今後,どのように形を変えていっても,良き伝統としていってもらえるとうれしいです。
みなさんに「楽しかった。」と書いてもらえると,涙が出るほどうれしいのです。
もちろん,試合に一生懸命だと,「楽しかったか。」と聞かれることに違和感を感じられる方もいることでしょう。
試合に負けると悔しい。
思った通りの演技ができなかった。悔しい。
練習不足だった。とても悔しい。
これらの思いは当然で,試合が終わっても,とても楽しいと思えない選手の方々もたくさんいらっしゃると思います。
ですが,それでもなお,「出てよかった!楽しかった!!」と思える大会を目指したいと思うのです。
これまでいただいた感想では,演技がうまくいったり,結果が良かった人たちばかりでなく,悔しい思いをした人たちからも,「楽しかった。」と言ってもらうことに成功しています。
そういう意味では,ラートインカレは非常に独特な大会です。
なにより,楽しく。
しかしそれは,ワーッとテンション高く,おもしろおかしくというだけでなく,あとからじーんとくるような楽しさです。
感想用紙を渡されてふと考えてみると,「ああ,よかったなあ。出たかいがあったなあ。」と思えるような。
そんな大会を目指したのです。
● ラート競技ははじめから楽しく!!
「独特」といえば,ラートインカレには規定演技の部があります。
規定演技の部は,自由演技の部の予選を「兼ねて」はいますが,あくまで「兼ねて」いるわけで,全日本選手権で決勝に通過する6名を決めるような意味での「予選」ではありません。
規定演技の部は,「お祭り」なのです。
ラートは,圧倒的に大学生から始める方が多いスポーツです。
始めたばかりの方々にこそ楽しんでもらいたい。
「試合って楽しいんだ!」
と思ってもらいたい。
そうして,もし,
「もっと練習してうまくなりたい!!」
とまで思ってもらえたら,すごくうれしい。
だから,5級への取り組みをきっかけに,試合ができるように競技規則を作りました。
でも,まずは,何でもいいから出場者全員にとびきり楽しんでほしい。
だから,団体戦も,規定演技でやります。
そして,何年もインカレが続いてくると,
「全日本選手権には出ないけど,インカレには出るよ。」
って選手も出てきています。
そんななかには,毎日一生懸命練習している人もいれば,たまには練習しようかなって人もいる。
でも,みんなラートが好きで,試合なんかにでてきちゃった。
そんな一緒にいて気持ちの良い仲間が一堂に会するのがインカレです。
その「お祭り」に対して,自由演技の部は,「花火」だと思ってもらえたらうれしいです。
見て楽しい。
とはいえ,1年生のみなさんにとって,2年生から自由演技の部に出られる先輩も,4年生ですごい演技をする先輩も,きっと美しく輝いていることでしょう。
そんな美しい先輩方を見て,「ああなりたい。」と思った人。
そして,さらに,「日本一の大学生」になりたいと思った人には,その舞台があるというわけなのです。
● はじめはいつも「予想」から……みなさんの感想の重要性
インカレの創設に深く関わったものの,僕はインカレに1度も出ていません。
ですから,インカレに出場してくれたみなさんの気持ちは,感想用紙でしか知りません。
「楽しんでほしい。」という思いがあったので,そうなるように数々の取り組みや仕掛けをインカレには用意しました。
しかし,それはあくまでも,「こうしたら楽しんでもらえるだろう。」という予想にすぎません。
その予想を確かめるために,みなさんに感想用紙を書いていただいているのです。
僕が実行委員長を務めた第1回から,インカレは,関わったみなさんからの「とても楽しかった。」という評価を受け続けてきています。
あんまり高評価が続いているので,不安になったりもします。
でも,本当に「楽しかった!!」と思ってくれる人たちがたくさんいてくれるならば,きっと,その人たちのうち何人かが今度はインカレを運営する側に立って,インカレを盛り上げてくれるに違いないとも思っていました。
今,インカレの運営の中心は,もちろん学生さんたちの実行委員会です。
ですが,インカレの運営には,サポートとして,審判として,たくさんのインカレOB・OG世代が関わってくれています。
そういう人たちは,大学生の時は,選手としてインカレに出場してくれた人たちです。
そういう意味では,感想用紙だけでなく,本当に楽しんでもらえたんだとうれしく思っています。
歴代の実行委員会の方々の努力と参加してくださったみなさんのおかげです。
心から,ありがとうございます。
じつは,実行委員会に入ってくれている学生のみなさんも,かなり大変です。
でも,運営側をやってみたいと思うほど,それまで何回か参加した大会が楽しかったので,やってくれているのだとしたら,これほどうれしいことはありません。
選手をしながら,運営をしようというのは,本当に大変で,そういう関わり方をしてくれている方たちを,心から尊敬しています。
さて,今回の大会では,いろいろな新しい試みもあるようです。
実行委員会としては,「みなさんに楽しんでほしい。」と心から願っての取り組みだと思います。
しかし,これも,インカレそのものが楽しんでもらえるか,と同じように今の段階では予想です。
みなさんが,「楽しかった!」と思える取り組みであれば,続いていくし,そうでなければ続いていきません。
でも,「楽しんでもらいたい!」と思って行った取り組みが,「本当に楽しんでもらえた!!」というのは,最高級のよろこびを感じることができます。
ですから,うまくいかないことがあったとしても,楽しくなるようにまた新しい取り組みが行われていくことでしょう。
それが「楽しさ」を第一の価値観におく,ラートインカレの伝統です。
楽しかったこともつまらなかったことも,関わってくれた人たちが正直に言えないと,いつしか「すごくつまらないのに続いている。」という状況が訪れかねません。
しかし,運営してくれた人たちがあまりがっかりしてしまうと,大会はその年で終わってしまうかもしれません。
みなさんが,「楽しさ」をこそ第一に,しかし,「ヒューマニズム」というか,「思いやり」というかもすごく大切に,ラートインカレに関わってくれたら,これ以上のことはありません。
今年も,関わるすべての人たちにとって,楽しいラートインカレになりますように。
● おわりに
最後まで読んでくださったみなさま,ありがとうございました。
また,これまで,ラートインカレに関わってくれたすべてのみなさま。ありがとうございました。
そして,このような記事を書くきっかけを与えてくれた安高実行委員長,ありがとうございました。
今年も,ラートインカレに関わることができて,心から幸せを感じています。
2014年6月15日
小山 信博
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